今日はMichael Jacksonのお葬式。
彼が亡くなってもうすぐ2週間なんて、
何があっても時間だけは進むんだなって思わずにはいられないです。
そんな中受け持った患者様、Ms.Murphy(仮名)。
80代の女性です。
彼女、家では車輪と椅子のついた歩行器を使って
自分の好きなときに移動したりしていたのですが、
1週間ほど意識が鮮明でなかったとの事で、
家族に連れられて入院されました。
診断は尿路感染症(urinary tract infection-UTIって呼ばれてます)。
ただ、彼女は糖尿病も含めて既往も多い上、
入院時に点滴の針が留置できる静脈がなかったのもあって、
Triple Lumen Catheter(TLC)って、あの、ほら、
3つ管のついた、中心静脈カテーテル(って言うんだっけ?)
が鼠径部から入ってたのですが、
それが感染したのか、ある日を境に熱発。
おかげで超がつくほどにぐったりです。
ドクターのオーダーですぐさまInterventional Radiologyに送られ、
PICC line(peripherally inserted central catheters)
と呼ばれる抹消から挿入される中心静脈カテーテルの留置。
そして鼠径部のカテーテルは抜去となり。
加えて抗生剤が投与が開始されました。
ぐったりした彼女に食事が来たよって伝えても、
目は開けるもののすぐにうとうとしてしまいます。
あまり話もしたくなさそうだけど今日は仕方ないかなって、
食事が取れなくても血糖に気をつけながら点滴で様子を見ていました。
そんな時、
娘さんの一人が面会に来たのですが、
“Hey mom, how are you doing today? ”
(あかぁさん、具合どう?)
と話しかけたときのこと。
彼女が目も開けずに一言。
Ms.Murphy:“What's up with Michael Jackson?”
娘さんと私:“へっ?”
Ms.Murphy:“なにか新しいことはないの?”
その頃、ちょうどMichael Jacksonのお葬式が火曜日(今日)
に決まった頃で。
娘さん:“お葬式が火曜日に決まったみたいよ”
と告げると、
Ms.Murphy:“そう。。。”と。
私:“Ms.Murphy、Michael Jacksonが好きだったの?”
Ms.Murphy:“彼はかわいい子だったよ。色々かわいそうだったけど、
I loved him...I loved his songs...”
私:“じゃあ彼のお葬式、しっかり見てあげるように元気にならないとだね”
Ms.Murphy:“そうだねぇ。。。”
なんて話をして、娘さんを残してベットサイドから離れました。
翌日。
彼女の熱はすっかり下がり、食欲もだいぶ良くなってまして、
そして2-3日後の昨日はだいぶ長い間椅子にも座ってられるようになってました。
そして今日のお葬式。
これを書いてる間にもセレモニーが始まりまして
バラで飾られたマイケルの棺が祭壇に置かれました。
今頃元気になってきたMs.Murphyも見てることでしょう。
テレビを通してさよならしないとね。
Ms.Murphyがあんなにぐったりしてても気にしてやまなかった
Michael Jackson。
彼の影響力は偉大だなあと実感した瞬間でした。。
Mariah Careyが歌うI'll Be There。
テレビでMichael Jacksonの音楽を耳にすることは多かったし、
いくつか有名なのはさすがに知ってるけど、
だからと言ってそんなに彼のファンではなかったので、
私にとってのMichael Jacksonは
“キングオブポップ”と言うより、
“キングオブスキャンダル”のイメージのほうが大きくて、
新聞やニュースなどで彼の名前を見るたびに、
『彼の生活って大変だろうなぁ。。。』
とばかり思っておりました。
なので、
今は彼が、
静かに、心安らかに眠れてるといいなぁと、願わずにいられないです。。。
でも静かすぎると返って落ち着かなかったりするかな。。。?